子どもが2歳のときに夫と別居し、その後、調停や裁判を経て離婚しました。
詳しい経緯はまた別の記事で書きたいと思いますが、ここでは割愛させていただきます。
離婚が成立したとき、もちろん「これから一人で子どもを育てていけるのかな…」という不安はありました。
でも同時に、2年も続いた泥沼の離婚劇に終止符を打てた喜びと解放感から、「今なら何でもできる!」という謎の自信も生まれていました(笑)。
シングルマザーとして、安定した収入と社会的な信用を得られる仕事を探した結果、「看護師」が私の目標にぴったりだと感じました。
娘に対し離婚した罪悪感もあり、せめて母親が誇れる仕事をしている姿を見せたいという気持ちもあったんです。
別居中に生活が厳しかった経験からも、「せめて人並みの暮らしを娘にさせたい」という思いはとても強くありました。
ただ、医療の世界は全くの未経験。
年齢や子どもがいる状況を考えると時間は無駄にできません。
本当にやりたい仕事なのか、自分にできるのかを確認するために、まずは看護助手として働くことを決め、派遣会社に登録しました。
すると、子どもの保育園の送り迎えに合わせて、近くの小規模な病院を紹介してもらえることに。
ところが面接に向かう前、派遣会社の担当さんからこんな一言が…「mannaさんは医療未経験ですので正直に言いますね。今日面接する看護部長は、めちゃくちゃ怖い方です。心して挑んでください!」
これまで一般企業で派遣社員として働いた経験はありましたが、面接前にそんな忠告をされるのは初めて。
さすが医療業界、やっぱり厳しいのかな…とドキドキ。
でも当時の私は「子どものためなら、パワハラでも何でも受け止めてやる!」という妙な覚悟に満ちていて(笑)
逆にちょっとワクワクすらしていました。
そして迎えた面接当日。
実際に看護部長と対面すると、挨拶しても目も合わせてもらえず、いきなり厳しい空気…。
さらに「経験を積みたい」と伝えると、「あなたの経験なんか経験にならない。大人の便を見たことある?子どもとは違うの。私たちはそこから体の状態を判断するの。あなたにできる?」とズバッと高圧的に言われてしまいました。
正直「えっ、怖っ!」と心が折れそうになりましたが、それでも私は「看護師を目指す第一歩として、ぜひここで働かせていただきたいです」と必死に伝えました。
面接後、派遣会社の担当さんからは「ね?言ったでしょう?」と苦笑され、私は「そうですね…」と答えつつも、心の中では「医療業界ってすごい世界だなぁ」と圧倒されていました。
ですが結果は無事に合格!しかもその後に会った看護部長は驚くほど優しくて、「え?この間の厳しさは何だったの?」と拍子抜けするほど(笑)。
おそらく、私の覚悟を試すための態度だったのかもしれませんね。でも人手不足の医療業界。もう少し優しくしてくれても……という思いもありました笑
もしあのとき本気の覚悟がなければ、間違いなく心が折れていたと思います。
何はともあれ、私は無事に医療業界への第一歩を踏み出すことが出来たのです。
最近noteも始めました。より具体的なエピソードはnoteに掲載予定です。👉https://note.com/single_mother_ns
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